
今年の冬は暖かい日が多いと感じていましたが
2月はさすがに寒いですね。冬本番です。
ここ広島県三次市は、広島県の北部地方です。
盆地で、周囲を山に囲まれているため
夏は暑く、冬は寒くなる特徴があります。
冬には雪も降り積もります。
数年前には、ドカ雪が降り、
学校が休校になるということもありました。
そんな寒いこの時期
「暖房」から家づくりについて考えてみました。
♦それって本当に「暖房」ですか?

皆様のおうちでは「暖房器具」は何を使われていますか?
- エアコン
- ファンヒーター
- 床板棒
- こたつ
- 電気ストーブ
- ホットカーペット
このような感じではないでしょうか。
こたつで食べるみかんやアイスクリームって
どうしてあんなにおいしいんでしょうね。
ところで、「暖房」という言葉。
「ルームヒーティング」という言葉を海外から学び
それを「暖房」という日本語に置き換えたそうです。
そして、「暖房」の語源となったこの
「ルームヒーティング」とは
家全体を暖めることです。
人がいなくても(その部屋にいなくても)
暖房を入れ続けている、というのがベースに
あるのだそうです。
欧米の家ではこれが常識。
家全体が暖かい。
日本はどうでしょうか。
我が家もそうなのですが、人がいる部屋だけに
エアコンやファンヒーターをつけませんか?
いやいや、我が家は高気密・高断熱の家だから
家全体が暖かいわよ。
そういったお家も増えていますが、
やはり未だに多くの家では、人がいる部屋だけが
暖かいのではないでしょうか。
実は、この状態は「暖房」ができているとは
いえないんです。
♦暖房と採暖のちがい

日本では、人がいる部屋だけに
エアコンやファンヒーターをつけるのが
これまでの主流でした。
いまでも、多くのお家では
そうではないでしょうか。
これは、「採暖」といわれるんだそうです。
こたつや電気ストーブはイメージしやすいと思います。
そのそばにいるときは暖かい。
「暖」を「採る」=採暖人がいる場所だけ局所的に
「暖」を「採」るのが「採暖」です。
日本の家でリビングの1部屋のみ
「暖房」をつけて暖かくするのも
「採暖」にあたるそうです。
私自身、この仕事に携わるようになって
「採暖」という言葉を
初めて知りました。
これに対して
「暖房」の語源となった
「ルームヒーティング」は
家全体を暖めることです。
人がいなくても(その部屋にいなくても)
暖房を入れ続けている、というのが
基本的な考え方。
私の中のイメージとしては
暖房は家を暖める。
採暖は人を暖める。
♦何が「快適」か、優先したいことは人それぞれ

この季節、ニュースなどを見ていると
必ずといっていいほど
「ヒートショック」が話題に上ります。
急激な気温の変化で血圧が上下して
心臓などに疾患を起こしてしまうことです。
例えば、暖かいリビングから
寒い浴室やトイレに言ったりする場合ですね。
これは、日本の家は「採暖」であることの
弊害といえるでしょう。
では、欧米のように、どの部屋にいても
暖かい家にするためには、どうしたらよいでしょうか。
欧米のような「高気密・高断熱」の
家づくりをすればいいじゃないか!
そうですね。高気密・高断熱の家にして
エアコン一つで家全体が暖かくなるように
すれば良いと思います。
ここで、本日のタイトル
「暖房から家づくりを考える」に通じるのですが、
これから家づくりをされる方に
ぜひ覚えておいてほしいなと思うことがあります。
家づくりにおいて、優先したいことは
人それぞれということです。
すべての人、すべてのご家族にとって
「これが絶対に正しい方法です!」
ということは、ないと思っています。
極端な話になりますが、断熱性能7の家が
すべてにおいて「最高」かといえば、そうではないですよね。
「室温が一定」で「省エネ」ができる点では
間違いなく「最高」でしょう。
一方で、
「家に通り抜ける風を感じたい」
「光がふんだんに降り注ぐ家で、外の景色を楽しむ
暮らしがしたい」
という方にとっては、もしかしたら
断熱性能7の家ではそれが叶えられないかも
しれません。
また、希望の間取り通りにはならない、
ということもあるでしょう。(可能性として)
性能の良い家を建てるということは
どうしても建築コストは上がります。
高気密・高断熱の家の場合、そうではない家よりも
光熱費が削減できますので、長い目でみれば
最終的には「お得」になるかもしれません。
それでも、初期コストはどうしても、かかります。
そのときに、予算と合わなければ、
何かを妥協する必要があります。
それが、キッチンやお風呂のグレードなのか。
それとも家の大きさなのか。間取りなのか。
それを、ご家族できちんと話し合ってください。
「高気密・高断熱」の家がいいって聞くから。
こんな風に、なんとなくではなく、本当にご自身、
そしてご家族にとって必要かどうか。
それを考えて家づくりを進められたら
一番「失敗」が少ないと私自身は考えています。
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