家づくり工房 仮野工務店

basic knowledge for remodelリノベ&リフォームの基礎知識

家は建てたら「ゴール」ではありません。建てた瞬間から新たな「スタート」が始まるのです。 生活を始めると、おうちも「けがや病気」をします。 悪くなったり、壊れたり、生活スタイルに合わなくなったり。 最適な時期にリノベ・リフォームし、大切なおすまいを長持ちさせて、いつまでも快適に暮らしましょう。

リフォームする3つのきっかけ

リノベ・リフォームのきっかけは大きく3つにわけられます。

家の老朽化

家の老朽化に対処するリフォーム

家をより長持ちさせるためには、それぞれの劣化に応じたメンテナンスが必要です。
例:屋根や外壁の塗装など
また、建物や設備の故障や老朽化には修繕が必要です。
例:雨漏りや外壁のヒビなど
メンテナンスを適宜行うことで、修繕を防ぐことができます。例えば、定期的に行っていれば塗替えだけで済むものが、メンテナンスを怠ったことで腐食が進んでしまったら、修繕が必要になります。

ライフステージの変化

家族の形に合わせたリフォーム

時間とともに変化する家族の形に合うように、間取りや設備を見直します。
例:子ども部屋を二つに分ける、バリアフリーにする、など。

グレードアップ

暮らしを豊かにするリフォーム

日ごろから不便、不満に思っている箇所を改修することで、今の暮らしをより便利に、豊かにしましょう。
例:寒い浴室を暖かくしたい、二階にもトイレを設置したい、など。

おすまいのリフォーム度チェック


いつまでも快適に暮らすためには、適切な時期に必要なリフォームを行うことが重要です。
家の老朽化によって、下記のような症状が出ていませんか?どんどん損傷が進まないよう、おすまいの健康状態をチェックしましょう。
生活スタイルの変化によって、暮らしにくい部分が生じていませんか?
設備や内装を新しくするだけのリフォームではなく、暮らし方に合った家にするためには、家族全員の不便や不満を把握することから始めましょう。
チェックリストを参考に、ご家族で「リフォーム」について考えてみませんか?

Check!家の老朽化

  • 外壁
    • さわると白い粉が手につく
    • ひび割れ
    • サイディングの目地にひび割れ
    • カビやコケ、藻が生えている
  • 屋根
    • 色あせやひび割れがある
    • 白い粉が吹いている
    • 錆びてきた
    • カビやコケ、藻が生えている
  • その他(雨どい、ベランダなど)
    • 錆びてきた
    • 塗装が剥げてきた
    • 玄関ドアやサッシががたつく。枠が変色している
    • バルコニーの床にひび割れ
  • 内装
    • フローリングのわれ、歩くとギシギシと音が鳴る
    • 壁材の汚れやはがれ、ひび割れ
    • ドアの開閉がしにくい
    • 床がフカフカして恐い
  • キッチン
    • 水栓まわりの水漏れ
    • キッチンタイルの汚れやはがれ、われ
    • 漏水によるキッチン内部の腐食
  • バスルーム
    • タイルの汚れやひび割れ、欠落
    • 浴槽廻りのコーキングが切れている
    • 排水溝の掃除をしても排水が流れにくい、臭う
  • 洗面室
    • 浴室ドアの木枠や浴室廻りの床の腐食
  • トイレ
    • 汚れた床や壁からの異臭
    • 便座のわれや、電気系統の故障

Check!ライフステージの変化

  • 子供部屋がほしい
  • 親と同居する
  • 家族が増えて収納が足りない
  • 手すりをつけたり段差を解消したい
  • 赤ちゃんが昼寝する和室をリビングに設けたい
  • 使っていない部屋がある
  • コンセントが足りない
  • 段差がつらい

Check!グレードアップ

  • お風呂が狭くて寒い!
  • シャワーの温度が急に変わって困る・お湯の出が悪い
  • 浴槽のお湯がすぐ冷める
  • バスルームやキッチンの掃除が大変
  • 家事に時間がかかる
  • 効率よい収納がほしい
  • 雨の日は洗濯物がリビングを占領
  • ペットのにおいが気になる
  • トイレが寒い
  • 便座が冷たい
  • トイレに手洗がほしい
  • 風通しが悪い
  • 部屋が暗い
  • 趣味の部屋がほしい
  • 物がごちゃごちゃして片付かない
  • 玄関ドアの防犯性が気になる
  • 外からの目線が気になる

リフォームを成功させる秘訣

成功の秘訣1家の健康状態をしっかり把握する!

リフォームしたい!と思うきっかけはさまざまですが、いずれにしても、まずはお客様のおすまいの健康状態を知ることが第一歩です。

成功の秘訣2目的を明確にする!

リフォームしたい!と思うきっかけはどんなことだったでしょうか。困っている点や希望を具体的に書き出してみましょう。
その際、重要なのは、家族全員の意見をまとめること。同じ家で暮らしていても、感じている不満や、希望はちがうものです。ぜひ、しっかりとご家族で話し合ってみてください。そのうえで、優先順位を決めましょう。家族のコミュニケーションを楽しみながら考えられるといいですね♪
希望のイラストや写真をノートなどに貼り、そこにどんどん要望や希望を書き込んでいくこと。そうすることで、家族みんなのイメージも明確になり、施工業者に依頼する際にもとても役立ちますよ。

成功の秘訣3どのように暮らしたいかを考える

「これがしたい」という「形」で考えるよりも、「こう暮らしたい」を考えましょう。
「対面キッチンにしたい」「大容量の収納がほしい」といったリフォームのご要望をよくお聞きします。
でも、ちょっと待ってください。
「対面キッチンにしたい」「大容量の収納がほしい」のはなぜでしょうか。
家の中が片付かない→収納があれば解決!!ではないのです。
たとえ、大容量の収納があっても、取り出しにくいと物が整理しにくくなり、結局は使わないものを入れておくだけ、ということになりかねません。それよりも、どこに物があふれているか、をよく考えて、適所に使いやすい収納を設置したほうが使い勝手が良くなります。
心から、「やってよかった!」と満足できるリフォームにするためには、現在の不満と、それをどう改善すれば、求める暮らし方ができるのかをよく考えましょう。毎日の暮らしの中で感じたことを具体的に思い浮かべて書き出してみるのがおすすめです。

成功の秘訣4リフォームの効率を考える

したいリフォームが決まったら、メンテナンスとその他のリフォーム(ライフサイクルの変化への対応やグレードアップ)を併せて考えましょう。
例えば、在来工法のお風呂は寒いので、ユニットバスにしたい!と思い立ったら、給湯ボイラーや脱衣所の老朽化をチェックしましょう。
また、メンテナンスも、例えば、「外壁塗装」をするなら、雨どいもチェックしましょう。足場が必要な工事はまとめると費用が抑えられます。
リフォームは、同時に行なわないと費用も手間もアップし、また仕上がりも美しくないものになる場合があります。詳しくは、すまいの丸ごと!!安心診断サービスをご参照ください。

成功の秘訣5リフォームを値段の安さで選ばない

リフォームに積極的で、すまいに対する意識が高く、「相見積もり」を何社も取る方がいらっしゃいます。比較するのは良いことなのですが、「価格」だけを比べるためならおすすめできません。
そもそも、見積もりは工事内容を詳細に比べるためのもの。
同じ工事でも、使う材料や数量、範囲などは業者によって違うものなんです。

せっかく、見積もりを取ったなら、その金額でどこまでの工事ができるのか、また基本工事のグレードの差(下地板の厚みや細かい造作の質など、一見わかりにくいが重要なこと)などをチェックしてくださいね。

自分でできる! メンテナンスチェック表

家はさまざまな材料が使われており、それぞれの劣化のスピードが違います。
リフォームの費用を抑え、かつ、家を長持ちさせるためには、それぞれに応じたタイミングでメンテナンスすることが重要です!
普段から、しっかりおすまいの状況を把握しましょう。

 点検メンテナンス取替
屋根5-10年ごと必要に応じて補修20-30年ごと 葺き替え検討
スレート瓦(カラーベスト)5-6年ごと7-10年ごと 塗替え検討15-20年ごと 葺き替え検討
ガルバリウム鋼板2-3年ごと10-15年ごと 塗替え検討20-25年ごと 葺き替え検討
外壁モルタル2-3年ごと10年ごと 塗替え検討15-20年ごと全面補修検討
サイディング2-4年後ごと7-10年ごと 塗替え検討
内装フローリング15-25年ごと 張り替え検討
2-3年で裏返しさらに2-3年で交換10-25年 全面取替検討
壁・天井クロス10-15年 全面貼り替え検討
建具玄関ドア、室内ドア20-30年ごと 取替検討
サッシ20-30年ごと 取替検討
設備キッチン・バスルーム・トイレ随時15-20年ごと 取替検討
給湯器随時10-20年ごと 取替検討
給排水随時5-10年ごと 補修洗浄15-20年ごと 取替検討
シロアリ(防蟻)5年ごと

上記の表は、一般的な例で、あくまでも目安です。点検・修繕の時期は立地条件等によっても異なります。
普段からのチェックは大切ですが、お客様がすべてのチェックを完ぺきに行うのは難しい場合もあります。外観は問題がなくても、内部の腐食が進んでいた、ということもあり得ます。

詳しくはお問い合わせください