三良坂商店街の一角にある古民家を、店舗スペースへリフォームしました。
一階の通り土間に面した3部屋の建具を取り払い、床をフローリングに統一、また、建物のオーナーさんのご厚意で、建具や家具をそのまま受け継ぎ、内装や陳列棚として活用しています。
新設した什器や床材、既存の柱や建材の色味を合わせ、古民家の風情が楽しめるモダンな店舗に生まれ変わりました。店主厳選の個性的な商品と相まって、魅力的な空間を生み出しています。
現代では入手困難な建材や、珍しい意匠の家具が商品を引き立てます。経年により新材と古い建材、家具が馴染んでいく様子を楽しめるのもリフォームの醍醐味です。
下はリノベーション直後の写真です。
既存の柱や梁に合わせた濃い色の床材ですが、採光がよく、表情豊かな建具のお陰で、落ち着きがありつつも重くなり過ぎない、やさしい空間になったと思います。
部屋や土間を区切っていた建具を取り払うことで、視界が開け、より開放的に感じます。
既存の建具は塗装を塗り替え、そのまま再利用、屋外から店内の様子が見えるよう、摺りガラスを透明ガラスに交換しました。